先日、面談でお会いしたお客様が、
会社のOBの方だった。
今年80歳。現在は車椅子生活。
外出するにも、
パートナーの力を借りなければ難しいという。
会話は本当に楽しかった。
共通の知人の話。
昔の会社の話。
営業の話。
80歳とは思えないほど頭の回転が速く、
テンポよく話が弾んだ。
そして、ふとこんなことを話してくれた。
「もう、この家の中にいるのも飽き飽きだよ。」
その一言で、
今の先輩の生活が少し見えた気がした。
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◼︎ 部屋いっぱいに飾られた家族写真
部屋を見渡すと、
たくさんの写真が飾られている。
結婚式の写真。
まだ小さな子どもたちの写真。
家族旅行の写真。
そして、
お孫さんとの写真。
聞かなくても分かる。
この人は、家族を愛している。
人生の大半を仕事に捧げ、
今は車椅子で生活。
それでも部屋には、
家族の笑顔が溢れていた。
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◼︎ 80歳の先輩が教えてくれたこと
話の途中、
先輩はゆっくりとこう言った。
「健康が一番だよ。」
「私みたいに身体が悪くなったら、元も子もない。」
少し間を置いて、また話し始める。
「仕事なんて、毎日嫌だったよ。」
思わず笑ってしまった。
仕事への向き合い方も教えてくれた。
「ずっと同じ上司と働くわけじゃない。」
「2〜3年すれば異動もある。」
そして最後に、
「全部を仕事のせいにしちゃいけない。
仕事そのものが嫌なのか。人間関係なのか。数字のプレッシャーなのか。
ゆっくり考えてごらん。家族と健康。仕事は、その後だ。」
車椅子姿の先輩が放つその一言一言が、胸に突き刺さる。
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◼︎「君みたいな人と働いてみたかった」
面談が終わる頃、先輩は笑いながら言った。
「君は、私に関心を持って話を聴いてくれるね。」
「こんな営業マンは私たちの頃にはあまりいなかった。」
その後、
「困ったらまた来なさい。」
「君みたいな人と働いてみたかったな。」
そう話していた。
嬉しかった。
私は営業が得意ではない。
今でも話すのは苦手だ。
それでも、
人の話だけは聴こう。
そう思いながら20年以上続けてきた。
それを、
80歳の大先輩が感じ取ってくれた。
この大先輩も、
私と同じ営業スタイルだったのかもしれない。
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◼︎ これが私の未来なのかもしれない
帰りの車。
信号待ちで先輩の言葉を思い返していた。
「家族と健康。仕事は、その後だ。」
私の上司たちは、
定年を迎えると退職していく。
後輩たちは、
私より長く働く。
いつか私も退職し、
誰か若い後輩が訪ねてきた時、
「あいつ、元気にしてるか?」
そんな話を、笑いながらできる人になりたいものだ。
部屋には家族写真が飾られ、
子どもや孫が遊びに来て、
思い出を笑って話せる。
そんな人生も悪くないのかもしれない。
そう思えた。
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◼︎ ありがとう、大先輩
帰りの玄関先。
「私の先は、もう長くないかもしれない。」
「今日はありがとう。」
先輩は笑顔で話していた。
私は深く頭を下げた。
またお話を聴かせてください。
いつまでも元気でいてください。
先輩の想いは、間違いなく受け取りました。
腹が痛くても、
布団から出られなくても、
上司に詰められても、
今日も会社へ行ってきます。
いつの日かの、家族想いで、愛にあふれた、
偉大なる先輩のように。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
このブログでは、
営業が苦手なこと。
仕事がつらいこと。
辞めたくても辞められないこと。
そして、
それでも今日も会社へ向かう40代会社員の本音を書いています。
仕事は大切。
でも、
もっと大切なものがある。
そのことを忘れずに、
今日も何とか生き残りましょう。
